BALANCE 2014 Summer
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 私はスタイリストデビューして1年ほどで店長に就任したので、最初は戸惑いもプレッシャーも大きく、やるからには結果を出そうと一生懸命でした。失敗も繰り返しましたが、しばらくして気持ちに余裕ができてからは、「仕事は一人でこなすものではない」と考えるようにし、任せられることはほかのスタッフに助けてもらって、そのおかげで今日までやってくることができたと思っています。 スタッフ教育については、自分の基準で判断するとうまくいかないことが多いので、面談やミーティング、普段の会話などコミュニケーションを重ねながら、一人ひとりを理解するよう心がけています。 昨年から、感動を与える接客を目指して、スタッフみんなで接客力向上に取り組んでいます。マニュアル化された接客ではお客さまの心に響きません。一人ひとりがお客さまをしっかり観察して、必要とされていることを自ら想像し、考えて対応することを、これまで以上に徹底しています。「担当者とお客さま」という1対1ではなく、一人のお客さまに全員でかかわっていく姿勢を大切にしたいですね。 今年に入ってから、店ごとにつくったクリエイティブチームに参加して、技術力の強化を図っています。強制参加ではなく、みんな自主的に取り組んでいるので士気も高く、サロンワークとは異なる視点でスタイルをつくり、客観的な意見を聞くことで、感性や技術の幅も広がりますし、お客さまにも新鮮な提案ができるようにもなります。今後はもっと積極的にコンテストにもチャレンジしたいです。 店を任された者として、目標は「地域ナンバーワンのサロン」。そのためには、私も含め一人ひとりがお客さまの気持ちをしっかりつかんで、離さないようにしなければいけません。そして、一人ひとりが着実に成長し、ゆくゆくは新しい店を任されるくらいになれば、本人は大きなやりがいを得て楽しめるようになるでしょうし、会社にとってもたくさんのお客さまを幸せにできる環境が広がり、結果、成長につながるのではないでしょうか。 一人のスタイリストとして、「お客さまに笑顔で帰っていただきたい」という気持ちはデビューの時から変わっていません。店名の「SUNS」には「お客さまの太陽であれ」という思いがこめられています。人は太陽がなければ生きられません。ヘアをきっかけに深い信頼関係でつながり、お客さまの心を明るく照らし出すような、かけがえのない存在でありたいですね。そして、そんな関係でいられるお客さまを、もっと増やしていきたいと思います。 美容師はお客さまをプロデュースするのが仕事。要望通りに完ぺきに形にすればそれでいいのではなく、本当にその人のためになるのなら、要望そのままでなくても、時には自分の意見をご理解いただくというスキルも必要なのではないかと思います。 テレビや雑誌などを見ると、たくさんのお客さまに支持され、活躍している素晴らしい美容師がたくさんいます。そんな方々を見ると、とてもじゃないけど今の自分にはまだまだ納得がいきません。上には上がいることを思い知り、同時に、自分次第でもっと上にいけるはず! という可能性を信じ、モチベーションを保ち続けたいと思います。 「普通」ではダメ。せっかくここまで追究してきた美容師の仕事ですから、現状に甘んじることなく、常に高い目標を掲げて成長し続けたいですね。お客さまとのきずなを育ててやりがいと笑顔を広げたいまだまだ上がいるもっともっと上にいける36InterviewSUNS fellinahttp://www.suns-hair.jp広島市中区宝町2-1 フジグラン広島店2FTEL/082-504-6420営業時間/9:00~21:00店休日/なしinterview withYouko Toda

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